衝撃の事実:10年前に100万円をある企業に投資していたら

2014年、あなたが100万円をNvidiaという企業に投資していたとします。2024年、その100万円はいくらになっているでしょうか。

答えは約1億円です。

これは奇跡ではありません。株式投資という仕組みを理解し、正しく実践した結果です。では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

株式投資の本質:あなたも企業のオーナーになれる

株式投資とは、企業が発行する株式を購入することです1。株式を1株でも持てば、あなたはその企業の所有者の一人になります1。

トヨタの株を買えば、あなたはトヨタのオーナーの一人です。Appleの株を買えば、Appleのオーナーの一人です。企業が成長し、利益を出せば、オーナーであるあなたもその恩恵を受けます。

株価は需要と供給で決まります*2。100人が買いたいと思い、10人しか売りたくなければ、価格は上がります。逆に、10人しか買いたくなく、100人が売りたければ、価格は下がります。シンプルな原理です。

投資で得られる2つの利益

株式投資には2種類のお金の増やし方があります*3。

キャピタルゲイン:売買で得る利益

1株1000円で買った株が1500円になったら、売却すれば500円の利益です*3。これがキャピタルゲインです。

先ほどのNvidiaの例は、まさにこれです。株価が100倍になったため、投資額も100倍になりました。

インカムゲイン:持っているだけで得る利益

企業は利益の一部を株主に還元します*3。これが配当金です。

例えば三菱UFJフィナンシャル・グループは、1株あたり年間41円の配当を出しています(2024年)。1000株持っていれば、何もしなくても年間41,000円が入ってきます。

これは持っているだけで得られる不労所得です*3。

なぜ株価は上がるのか?6つの理由

ここが最も重要です。株価が上がる理由を知らなければ、投資で勝つことはできません。

理由1:企業の利益が増える

最も基本的な理由です4。企業の売上や利益が増えれば、その企業の価値は高まります4。

トヨタが昨年100億円の利益を出し、今年200億円の利益を出したとします。企業の価値は2倍になったと考えられるため、株価も上がります。

決算発表の日に株価が急騰したり急落したりするのは、このためです*4。市場の予想を上回れば急騰し、下回れば急落します。

理由2:未来への期待

現在の利益だけでなく、将来の可能性も株価を動かします*5。

OpenAIがChatGPTを発表した時、まだ大きな利益は出していませんでした。しかし、AI関連企業の株価は軒並み上昇しました。なぜなら、投資家が「この技術は将来、巨大な市場を生み出す」と判断したからです。

テスラも同じです。長年赤字でしたが、株価は上がり続けました。「電気自動車の未来を支配する」という期待があったからです*5。

理由3:買いたい人が売りたい人より多い

株式市場は需要と供給のバランスで動きます*2。

著名投資家ウォーレン・バフェットが「この株を買った」と発表すると、多くの投資家が追随して買い始めます。買いが集中すれば、株価は急上昇します。

2021年、個人投資家がGameStop株を一斉に買い始めました。需要が爆発的に増えた結果、株価は数週間で20倍以上になりました。

理由4:企業が自社株を買い戻す

企業が市場から自社の株を買い戻すことを「自社株買い」といいます*4。

市場に流通する株の数が減れば、1株あたりの価値が高まります。100個のケーキを100人で分けるより、100個のケーキを50人で分ける方が、1人あたりの取り分は増えます。同じ原理です。

Appleは2024年だけで1100億ドル(約16兆円)の自社株買いを実施しました。これが株価を支えています。

理由5:金利が下がる

中央銀行が金利を下げると、お金を預けても増えなくなります*6。

金利が0.1%なら、銀行に100万円預けても年間1000円しか増えません。一方、株式投資なら年間10%のリターンが期待できるとしたら、どちらを選びますか?

多くの投資家が「銀行よりも株式市場にお金を移そう」と考えます*6。株式市場に資金が流入すれば、株価全体が上がります。

理由6:経済全体が成長する

景気が良くなると、人々はより多くの商品やサービスを買います*4。企業の売上が増え、利益が増えます。

日本では失業率が2.5%まで低下しました(2024年)。失業者が減るということは、より多くの人が給料をもらい、消費にお金を使うということです。これは企業にとってプラスです*4。

経済成長は、すべての企業を押し上げる「追い風」になります*4。

逆に、なぜ株価は下がるのか?

上がる理由を知っただけでは不十分です。下がる理由も知る必要があります。

業績が悪化すれば株価は下がります*4。不祥事が発覚すれば、信用を失い、株価は暴落します。

金利が上昇すれば、投資家は株式市場から債券市場にお金を移します*6。株を売る人が増えるため、株価は下がります。

戦争、パンデミック、政治的混乱などの「予測不可能な出来事」も株価を下げます*4。2020年3月、新型コロナウイルスの影響で世界中の株価が30%以上下落しました。

勝つための4つの投資手法

株価が動く理由を理解したら、次は「どう投資するか」です。

手法1:バリュー投資(割安株を探す)

企業の本来の価値よりも安い価格で取引されている株を探します*7。

PER(株価収益率)という指標を使います*7。これは「株価が1株あたり利益の何倍か」を示します。通常、日本企業のPERは15倍程度です。もしPERが8倍の企業があれば、それは割安かもしれません。

ウォーレン・バフェットはこの手法で世界有数の富豪になりました*7。彼の哲学は「1ドルのものを50セントで買う」です。

手法2:グロース投資(成長株に賭ける)

将来、急成長する企業に投資します*7。

Amazonは1997年に上場した時、PERは300倍以上でした*8。「割高すぎる」と多くの人が避けました。しかし、実際にはAmazonは世界最大の企業の一つになり、株価は1000倍以上になりました。

AIやバイオテクノロジーなど、新しい技術を持つ企業がターゲットです*8。リスクは高いですが、当たれば莫大なリターンが得られます。

手法3:インデックス投資(市場全体を買う)

個別の企業ではなく、市場全体に投資します*9。

S&P500という指数に連動する商品を買えば、アメリカの主要企業500社に分散投資したことになります*9。どの企業が成長するか予測する必要はありません。

過去100年間、アメリカ株式市場は平均して年間約10%成長してきました10。個別企業を選ぶよりも確実性が高く、初心者に最適です9。

手法4:配当投資(不労所得を得る)

配当利回りが高い企業に投資します*3。

JT(日本たばこ産業)の配当利回りは約6%です(2024年)。100万円投資すれば、年間6万円が何もしなくても入ってきます。

これを複数の企業で実践すれば、月に数万円の不労所得を作ることも可能です*3。

避けられないリスク

ここまで読んで「簡単だ」と思った人は危険です。株式投資には必ずリスクがあります*11。

どんなに優良な企業でも、株価が下がることはあります*11。2022年、Metaの株価は1年で70%下落しました。誰も予測できませんでした。

企業が倒産すれば、投資した資金はほぼゼロになります*11。エンロン、リーマン・ブラザーズ、日本航空。かつて「絶対に安全」と言われた企業も倒産しました。

短期的な株価の動きは、ギャンブルと変わりません*11。明日、来週、来月の株価を当てることは不可能です。

勝者の思考法:時間を味方にする

リスクを避けることはできません。しかし、減らすことはできます*11。

答えは「長期投資」と「分散投資」です*11。

1社ではなく、10社、20社に分散すれば、1社が倒産しても他でカバーできます*11。10年、20年という長期で保有すれば、短期的な変動は関係なくなります。

S&P500に投資して20年間保有した場合、過去のデータでは100%プラスになっています*10。どの時期に始めても、20年後には利益が出ていました。

最後に:あなたは何を選ぶのか

株式投資は、お金にお金を稼がせる仕組みです*1。

労働収入には限界があります。1日24時間しかなく、働ける年数も限られています。しかし、投資は違います*1。あなたが寝ている間も、休暇を楽しんでいる間も、お金は働き続けます。

10年前、Nvidiaに100万円投資していれば1億円になっていました。10年後、同じような企業を見つけられるかもしれません。

重要なのは、今日、最初の一歩を踏み出すかどうかです。

株式投資は、未来のあなたへの最高の投資です。


参考文献

*1 三菱UFJ銀行「投資初心者向け!投資を始める前に知っておきたい基礎用語10選」https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/0029.html

*2 日本取引所グループ「会社の株価の決まり方」https://www.jpx.co.jp/tse-school/learn/04.html

*3 三井住友カード「【初心者向け株式投資の始め方】株の選び方や購入方法、しくみ、メリットをわかりやすく解説」https://www.smbc-card.com/mem/hitotoki/card_use/stock_merit.jsp

*4 マネハブ「株価が上がる理由を解説!上昇タイミングを見極めるコツを理解しよう」https://toushin-plaza.jp/column/kabu-agaru/

*5 日本取引所グループ「株価変動要因」https://www.jpx.co.jp/tse-school/learn/02a.html

*6 野村證券「株価に影響を与える主な要因・指標の見方~金利・企業業績・リスクプレミアム・VIX指数~」https://www.nomura.co.jp/el_borde/article/0162

*7 三菱UFJ eスマート証券「バリュー投資とグロース投資の違いは?」https://kabu.com/kabuyomu/beginner/617.html

*8 三菱UFJ eスマート証券「米国株はどちらがオススメ?グロース投資とバリュー投資」https://kabu.com/item/foreign_stock/us_stock/column/10.html

*9 三菱UFJ銀行「S&P500とは?インデックス投資のメリット・デメリットをわかりやすく解説!」https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/0045.html

*10 Route100「S&P500への投資は最適?20年以上の長期運用なら損失したことはないという事実」https://route100.jp/article/3976

*11 三菱UFJ銀行「【投資初心者向け】何からはじめる?投資の種類やポイントを解説!」https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/b0170.html